OVK01 明成化学3Dプリンタ用フィラメント『3D Prinstar』レビュー その2 接合編 [OVK01]
さて、「材質=ABS」なフィラメント http://www.meisei-kagaku.co.jp/product/index.html なのにABS用の接着剤で難接着であるところの明成化学3Dプリンタ用フィラメント『3D Prinstar』ですが、メーカーに接着性について直接問い合わせたところ、アルテコのゼリー状瞬間接着剤+硬化促進スプレープライマーなら十分な接合ができるとの回答を頂けましたので、購入して試してみることにしました。こういうのって相手の説明を鵜呑みにせずにやってみるのが大事ですから。
購入した接着剤はこちら。アルテコのゼリー状瞬間接着剤+硬化促進スプレー付き(721)です。monotaroで¥1,090-なり
で、さっそく接着してみます。
取扱説明書では接合する片方の面にゼリー状瞬間接着剤を塗って、もう片方の面にスプレープライマーを吹いてから接合面を合わせてくださいと書いてあるのでその通りにしてみました。
はい。ガッツリくっつきました。今までの苦労はなんだったのかと、、、
ちなみにゼリー状瞬間接着剤だけでは十分な接合強度が得られませんでした。スプレープライマー必須です。
どれぐらいの接合強度が得られるかというと、無理やりはがそうとすると、接合面とは離れた個所が積層割れを起こして剥がれるぐらいです。
このスプレープライマーの主成分は「シクロペンタン」だそうです。
ちなみにこのスプレープライマーですが、仏壇の奥に長年しまっておいたお線香を久しぶりに開けてみた時の臭いがします。換気には十分注意して下さい^^;
~2016年6月17日追記
hkora11さんよりコメント欄にて「シクロペンタンはアクリサンデーの二酸化メチレンと似たようなもの?」と情報を頂いた翌日に、メーカーより追加の情報として「アクリサンデー接着剤」でも「非常によく接着する」との連絡を頂きました。単なる偶然でしょうか?w
アクリサンデー接着材による接着は「接着」というより「溶着」といったほうが正しいのでしょうけど^^; さらっさらの液体なので対象物に塗布するのが少し面倒ですが、少しググれは先人がブログであれこれ指南してくれています。
「アクリサンデー接着剤」は二塩化メチレンを主成分としており、アクリサンデー社のアクリル板とサンデーPET板の接着剤としてよく知られています。
サンデーPET板はその名のとおりPET樹脂板です。PET樹脂は一般的には難接着とされており、アクリサンデー社も接着には「アクリサンデー接着剤」の使用を推奨しています。
「3D Prinstar」 がABS用接着材には難接着なのに対して、プライマーによる下処理なしで「アクリサンデー接着剤」によって、「よく接着する」ということは、、、、混ぜ物はP(ry
アクリサンデー接着剤はつい先日ちょうど切らしていたので試験の対象には加えていませんでした。購入して追試してみたいと思います。
追記終わり~