OVK01 MICROSWISSのメッキノズル [OVK01]
MICRO SWISSのメッキノズル(Afinia/UP!/ZortraxM200用)をebay.com経由で購入しました。
ebay.comにて「HIGH LUBRICITY WEAR RESISTANT NOZZLE」で検索すると各機種用のノズルが表示されます。
5月3日注文→シカゴ空港経由で5月9日に到着しました。中華通販と違って早いw
MICRO SWISS のホームページはこちら
MICRO SWISSさんは TWINCLAD XT と呼ばれる特殊コーティングを施した3Dプリンタ用ノズルを販売しています。
売り文句としては
「高硬度&低摩擦=カーボンやメタルなど特殊素材含有のフィラメントでノズル口が摩耗しにくい」
「低摩擦で炭化したフィラメントがノズル先端に付着しにくい」
「シリコンコーティングなどと違って300℃以上の高温にも耐えられる」
となっています。
TwincladXTコーティングとはニッケル系のコーティングとだけ書かれており、その正体は良くわかりません。無電解のニッケルメッキとも少し違うみたいです。低摩擦の無電回ニッケルメッキだそうです。その特性から射出成型機材のコーディングとしても使われている様です。自分で加工できるなら手持ちのノズルで試してみたいですね。
大きさ比較用に小嶋技研さんのMK8ノズルと並べてみました。切削仕上げの綺麗さは小嶋技研さんの圧勝w
六角部分の幅は6mmほど、7mmのMK8ノズルと比べると少し細身です。温度低めの場合はノズルの温度維持を考えて風防を付けた方が良いかもしれません。
また、先端の形状がM200用はMK8用に比べて太いです。
この形状のメリットとしては
「ラフト生成時に排出レートを上げることによって、より太い線が描ける=ラフトの密着度が上がる」
「天面を塗りつぶす際により平面にできる」
「ワークの冷却ファン稼働中にノズル先端の温度低下が少ない」
デメリットとしては
「ノズル先端に炭化したフィラメントが付着しやすい、剥がれる時は大きめのダマになって剥がれる」→(低フリクションコーティングで対処となるかな?)
「熱放射&ワークとの接触面積が大きい→突起の先など細かな造形には不向き」
等が上げられます。
部品系の造形の場合はM200タイプ、繊細な造形が必要な場合はMK8タイプとノズルを使い分けると良いかもしれませんね。今更ながら現状のOVK01にすぐに装着できるMK8用のTwincladXTノズルも合わせて買わなかった事をちょっと後悔、、、
今回購入したノズルと組み合わせるべく、同時期にAliexpressでヒートブレイクを注文したのですがこちらはまだ到着しません。M200用のノズルはその中心部にヒートブレイクの先端を差し込む構造になっていますので専用のヒートブレイクが必要なのです。
ヒートブレイクが到着次第、寸法を計ってそれに合わせてヒートブロックとコールドエンドを製作しなければならないので今回は感想のみです。
実験はしばらくお預けです。
~2016年5月11日追記
TwincaldXTについて解説文を見つけました。
http://twincityplating.com/electroless-nickel-composite-plating-services.html
http://twincityplating.com/uploads/3/4/9/0/34902085/twin_clad_xt_brochure_-_twin_city_plating.pdf
窒化ホウ素 含有の無電解ニッケルメッキの様です。
当方の解釈が間違っていたらごめんなさいm(_,_)m