OVK01 ボーデンチューブをロードバイク用ブレーキケーシングに換装します [OVK01]
先日の記事から着手しているボーデンチューブ換装ですが、タイトルの如くロードバイクのブレーキケーシングに換装しています。
ネタ元は以下のGenkeiさんのフォーラムに投稿された「エクストルーダーの即応性の改善」という記事です。
http://forum.genkei.jp/forums/view/199
OVK01オリジナルとしては、ロックタイト406瞬間接着剤、770プライマー、特殊ボルト、締め付けチューブ継手を使った継ぎ手処理となります。
まずは特殊ボルト側の接着から。
ブレーキケーシングの被膜をひんむいて、面をやすりで荒らしたら770プライマーを塗布します。
特殊ボルトの内側にも同様に塗布します。(770プライマーは危険な薬剤ですので、皮膚に付かないように、また眼に飛び散らないように防護メガネをします。)1分待って770プライマーが乾いたら、ブレーキケーシングの金属部分にに406瞬間接着材を垂らして、深呼吸をしたら一気に特殊ボルトにねじ込みます。即時にはめ込まないと、プライマー処理した406はすぐに固まるので毎度ながら緊張の一瞬です。
うまくいきました。
次に締め付けチューブ継ぎ手側を処理します。締め付けチューブを使う理由ですが、両側をボルトにしてしまうと、チューブをいざ外すときにエクストルーダーを本体から切り離して回転させる必要があり、すんごく面倒だからです。
完成形はこんなかんじです。金属ワイヤーと皮膜がそれぞれPTFEチューブの内側と接触して接着できるようにします。ココ大事。外側の黒い皮膜だけを接着するとおそかれはやかれ破断します。負荷を受ける金属ワイヤーと外形加工のために追加したPTFEチューブが接着される必要があります。
ブレーキケーシングの被膜の外径はφ4.8mm、金属製ワイヤーの外径φ4.0mmです。これに内径φ4.0mm外形φ6.0mmのPTFEチューブを接着します。
PTFEチューブはブレーキケーシングの被膜と接着させることが望ましいので、端から10mmほど、内径をφ4.8mmに拡張します。
拡張したら、770プライマーでPTFEチューブとブレーキケーシングを処理します。
770プライマーを塗るのには紙軸の面棒が便利です。
1分待ってプライマーが乾いたら406瞬間接着材で接着します。またまた、緊張の一瞬です。
ちょっと入りきらずに失敗しました、、、10mm挿入するはずが、6mm辺りで硬化してそれ以上入らなくなりました、、、
仕方がないので小穴をあけて瞬間接着剤を流し込んで応急処置しました。
以上でブレーキケーシング製のボーデンチューブの完成です。
現時点で十分な強度がありますが、完全硬化まで24時間必要なので実機テストは次回に持ち越します。