OVK01 ホットエンドの設計に関して [OVK01]
ホットエンドの設計に関して興味深い資料を見つけました。Prometheus hotend のユーザーガイドです。お暇でしたら覗いてみて下さい。
https://www.distechautomation.com/pages/user-guide
全体の4/5を締める組み立て説明は無視して、最後1/5「Customization」の項目が良くできています。
https://cdn.shopify.com/s/files/1/0426/9205/files/IMG_2885_grande.png?10666913392446859258
説明するにあたって、ホットエンドの構造を5つのゾーンにわけて、ノズル先端からそれぞれ
Nozzle Tip / Melt-Zone / Transition-Zone / Cold-Zone
としています。
TransitionZoneの長さがリトラクト量と関係しているとか、Melt-Zoneの長さが素材(温度)毎に定義されていたりとても興味深い資料です。(むしろMelt-zoneってそんなに長さ必要なの?という感じで焦っています、、、)
今私がチタンやらステンレスでヒートブレイクを加工しているのはまさにTransition-Zoneの構造を最適化する事なのですが、その先のMelt-Zoneに関してはフィラメントの素材によってどれぐらいの厚みが必要か実際に試してみて調整しようと考えていたのですが、ヒートブレイクとヒートブロックの大きさは固定で、ノズルの厚みを増やして対応させるという考え方は、なるほどメンテナンスや、素材に合わせたヘッド構成の変更など、柔軟に対応できそうな感じです。
現在進行形で、オールチタンヒートブレイク一体型ノズル、または、羽つきステンレスヒートブレイク+MicroswissAfinia系ノズルの2パターンを検証しているのですが、これに加えてチタンヒートブレイク+オリジナルノズルという選択肢も増やそうかと考えている今日この頃です。
オリジナルノズルというワードが出てきましたが、突然ながら中古卓上旋盤買いました。
旋盤は大が小を兼ねますが、大きく重い設備をこれ以上増やしたくなかったのと、仕上げ研磨程度の外径切削と真鍮の加工ができれば良いので、小型の卓上旋盤で十分だなと考えて以前から中古市場をチラホラと検索していたところに、ぽっと沸いて出てきました。
emcoのUnimat3です。
購入の決め手になったのは「輸入販売元:寿貿易」のプレートです。
寿さんが関わっているなら輸入時点の調整はたぶん大丈夫だろうという根拠のない自信(輸入当時から今と同じ体制で調整販売されておられるかは存じません^^;) と、錆びというより、使いこまれてエージングされたような外観の割に可動範囲の摺動面が綺麗でメンテナンスが行き届いている感じがしたので落札した次第です。まあ、その一目ぼれです。なんかキュピーンと来るものがあったので気が付いたら落札していました。
回転速度を変更するのにベルトが2種類必要で、そのうち(小)サイズが付属していなかったので、三ツ星のスターロープ1mを購入して加工する事にしました。
必要な長さを計って切り取り、両端をガスコンロで少し火が出るぐらいに炙って
突き合わせて融着させます。
手で引っ張って千切れなければOK。
余分な出っ張りは爪切りで切り取ります。
架けかえ完了。これで全8種類(130~4000rpm)の組み合わせの回転数を使用する事ができます。
動かしてみた感じですが、今のところ基本機能に異常はなさそうです。
さっそく、練習用に真鍮の丸棒φ20mmを買いますた。
しばらくは3Dプリンタよりこっちを弄って遊んでいるかも?´・ω・`