PRN3D ノズル掃除（焼き切り）＆PTFEチューブ交換 [PRN3D]
夜が大分涼しくなりましたね。エアコンが設置されていない我が工作部屋での作業効率がうｐしている今日この頃ですｗ
○レールパーツを量産している際にノズル詰まりというか、排出不良が起きていたので、軽くノズル掃除をしたのですが、その後に立て続けにノズル詰まりが起きたこともあり、少々不安になってきたので、思い切ってノズル焼き切り＆バレル内のPTFEチューブの交換をしてみることにしました。
古くなったバレル内のPTFEチューブは少し変色して、内部にヤニ状のものがこびりついていました。
これも排出不良の原因の一つかもしれません。
PTFEチューブは外形3mm／内径2mm のものを monotaro で注文しました。
https://www.monotaro.com/p/3760/8627/
適当な長さ（約30mm程度）にカットします。カッターを真っすぐ当てて断面を垂直に切ります。
次にバレルに差し込んで端面をカッターで切り落とします。
ノズル内にこびりついている樹脂はφ2mmの金工ドリルでほじくった後、ガスコンロの火であぶり煤を焼き切ります。
火であぶる際は「付着している樹脂が融ける」→「煙がでる」→「融けた樹脂から火が出る」→「火が消える」となって、煤ごと燃えきればOKです。
火あぶりした後の状態がコレ
念のため、バレルとの接触面を少しやすりがけして綺麗にしておきます。
あとは分解した逆の手順で組み付ければおｋです。バレルはPTFEチューブが見えている側をヒートブロック側に差し込みます。
ちなみに上の写真ではメーカーの組み立て手順とは少し違うことをしています。どこが違うかというとヒートブロックとアルミマウントプレートの間にM6の3種ナットを１個追加して、バレルとヒートブロックを先に固定しています。こうする事で、よりしっかり組みつけができ、ノズルをヒートブロックに閉め込む際にもしっかりとトルクが架けられるのでバレルとノズルの接合面が密着し、フィラメントの漏れが無くなります。 バレルをコアに差し込む深さはノズルのネジがヒートブロックに完全に埋まらない程度にしておくとGoodです。(※ロットによってバレルがくびれ付きのモノになっている場合があります。くびれ付きの場合はこの対策はできません。あしからず）
これで印刷が安定したらいいな～（サーミスタの故障でないことを祈ってまふ）
重要なお知らせ：
今回分解してみて初めて気が付いたのですが、ノズルヒーターを固定する芋ネジがゆるんでいました。熱膨張や振動でゆるむのでしょうか？熱が発生する場所だけに、ネジ止め剤が使えません。
脱落すると非常に危険なので印刷開始前の点検をお勧めします。
また、万が一芋ネジがゆるんでもヒーターが脱落しない様にワイヤーポールパーツへヒーターのケーブルの括りつけをお忘れなき様にご注意願います。
2014-09-03 01:08
nice!(0)
コメント(9)
トラックバック(0)
いつもこちらのブログは色々と参考にさせて頂いております。
ちょっと参考情報なのですが、Amazonで売られている3Dプリンタのヘッド部分が、PRN3Dでそのまま使えますよ。ヒーター・サーミスタも実装済みで、PC側の設定を変えたりする必要もありませんでした。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00H8N5CFK/ref=oh_details_o02_s00_i00?ie=UTF8&psc=1
全体がカバーに覆われているので、元のヘッドより安心して使えます。値段も３６００円と安いですし。
ただ、ノズルの先端部分が尖っておらず平らになっており、これだとあまり綺麗に出力できません。PRN3D付属のものに交換すればOKですが。
以上、ご参考になれば幸いです。
by hider (2014-09-04 17:39)
たぬきちさんは、アセトンはお使いにならないんですか？
ABSならノズルをアセトンに浸けておけば詰まりは取れますよ。
アセトンは、接着(溶着)とか、染み込ませて積層の補強や、
染み込ませると柔らかくなるので歪み補正、
表面のツルツル加工など、とても便利です。スポイトを使うと
いいです。火気厳禁でちょっと取り扱い要注意ですが。
ホムセンのFRPコーナーで売っています。
by Ito (2014-09-04 19:48)
to:hiderさん
完成品は良いですね～でも私の感覚からすると3600円は少しお値段が高いので遠慮させていただきます＾＾；
ノズル先端がとがったものと平らなものではやはりPRN3Dの様に尖った方が綺麗に出力できているっぽいですね
to:Itoさん
前回詰まった時にはアクリルリキッド（アセトン含有）を使ったのですが、こびりついているお焦げ？や済み状になるまで炭化したフィラメントは綺麗に除去できませんでした。というわけで今回は焼き切る事にしました。落とさないようにする（先端が潰れるかも）のと、火傷に注意が必要でした。
by たぬきち (2014-09-05 01:44)
はじめまして。
改善後は印刷は安定しましたか？
自分は3DクリエイターのPLAを使っていますが、新しい同メーカーの
フィラメントに交換後、終了直前で排出が止まったり、以前
上手く造形できたデータで最後の細かい部分の排出が上手くいかないのが
連続して続きました。こちらもイモネジが緩んでいたので、占めなおしたら
ある程度は改善されましたが、一番良かった時と比べると荒れ気味です
by 猫ちゃん (2014-09-05 09:09)
排出不良ですが、e-quick-bレバーが夏の暑さに負けて、
くの字形状が開いてしまった、ということは無いですか？
e-quick-bレバー強化版がMF社から出たことと、
似た症状でツイートしている人がいること、PRN3Dは
冬生まれで夏の暑さを経験していないことから、
そうとうの人が、このトラブルに遭遇したのでは？と推測します。
、、、私も、ですが、、、。
by Ito (2014-09-06 02:28)
そういえばメーカーにエクストルーダ回りで
使っているコネクターの型番を聞いたので、書いておきます。
※最新のパーツリストの備考欄にも記載されています。
サーミスタ交換する際のご参考ということで。
JST社のPA型
SPHD-001T-P0.5 雄ピン
SPAL-001T-P0.5 雌ピン
PAP-02V-S 雄ピン
PAP-04V-S 雄ピン
PALR-02VF 雌ピン
PALR-04VF 雌ピン
マルツの通販で売っています。
by Ito (2014-09-06 02:58)
to:猫ちゃんさん
清掃後ですが、上手くプリントできています。しばらく様子見なのは変わりありませんが、、、もしくは今後は詰まることを前提に定期的にメンテしようかなぁと考えています。
終了直前のノズル詰まりはダメージが大きいですね^^;、、、、PLAの排出不良の原因の一つに吸湿の問題があることが良く知られています。水分がノズル内で蒸発して蒸気圧が発生し、フィードできなくなるそうです。衣料用の吸湿剤と共に箱にしまっておくと良いそうです。
to:Itoさん
情報ありがとうございます。私もe-quickパーツはメーカー純正から再印刷品に交換済みです。強度の問題もそうですが、ベアリングの保持軸の取り付けが甘かったので独自に改良（といっても軸の隙間を埋めただけですが）しています。MF社のホームページにこの手のトラブルシューティング集や改良点のより正確な案内があれば良いのですが、いかんせんこればかりはどうにもなりませんよね´Д｀
by たぬきち (2014-09-06 08:26)
ウチではPLA、ABSの排出不良はまったくと言って良いほど起きていません。
エクストルーダーの部分はドライブギヤ直結から減速ギヤを増設してギヤ比1:4(トルク4倍)にして、e-quickパーツも同時に設計見直しで2mmほど拡大してバネも強化してあります。
コレで吸湿により発生した気泡もろとも押し込んでノズルから排出するので時折「プチッ！・・・・・プチッ！」と言う音がしてます。
あとはフィラメント交換時にノズルのゴミ取りとして、エアブラシ用の0.2mmニードルをフィラメントの代わりに挿入して、ノズルの先端からニードルの先端が出るまで押し込んでゴミを押し出す作業をするようにしています。 使い様によっては、バレル内の残ったフィラメントも絡め取る事も出来ます。
エアブラシ用の0.2mmニードルはAmazonとかで700円ぐらいから買えます。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0027A9BIS/
0.3mm以上だとニードルがちゃんと出てきてるか判りにくい（0.4mm以下の部分が短い）製品もあったりします。
by 羽等 (2014-09-13 05:58)
っと・・・よく見たらもうAmazonには在庫はなくなってるようですね･･･別の店での販売発送で送料が別にかかるようですね。
ヨドバシカメラの店舗で似た製品を扱っているのは見たことあります・・・。
by 羽等 (2014-09-13 06:04)