PRN3D Verbatimフィラメントレビュー [PRN3D]
Verbatimのフィラメントを開封して、直径の公差を前回同様2mほどを約10cm間隔でサンプリングしてみました。直径はほとんど1.76mmところどころ1.75mmか1.77mm、といった感じでした。ケンビルのフィラメントではノギス壊れてるのではというぐらい前後していた値が恐ろしいほどに安定して示されていました。凄いぞVerbatim!
では印刷結果どうなったかと申しますと、残念ながら印刷物の外観に変化はさほど見られず印刷結果はほとんど変わらない=フィラメントの直径の公差による影響はほとんどないかも。いう結果になりました。
むしろ、白色フィラメントという凸凹がわかりやすい色を選択したことにより、機械精度の悪さをまざまざと見せつけられる結果に、、、
【印刷条件】
スライサ:Cura15.02
ヒートベッド温度:105℃
infill:40%
印刷速度内側:40mm/s 外周40mm/s
ノズル温度:ケンビル210℃、Verbatim230℃
積層:0.2mm
左がケンビルフィラメント、右がVerbatim ナチュラルカラーはピントが合わない、、、ナチュラルカラーの方にも白色と似たような縞が出ています。
今度からキャリブレーションは白色フィラメントですることにしよう。そうしよう、、、
ここで、レビューの本筋から少し外れて、公差が印刷品質にさほど影響しない原因を考えてみました。
ノズル内でフィラメントが融ける際にフィラメントの直径は1.75mmから2.00mmに拡張されます。その後ろから融けていないフィラメントが押し込まれる事による圧力によって径0.4mmノズル先端からフィラメントが出てきます。ノズル先端からフィラメントが排出されるために必要な圧力は、ノズル先端の穴の直径と融けたフィラメントの粘度で決まりほぼ一定な筈です。
ノズル先端と反対側、フィラメントが押しこまれて融け始める境界付近に注目してみると、ノズル先端から排出できなかったフィラメントが逃げられる空間があるわで、フィラメントの直径が前後するとこの空間に融けた(もしくは半熔融の)フィラメントが貯め込まれている、つまりはバッファリングの役割を果たしているものと思われます。
よって、フィラメントを押しこむ際に圧力が逃げられる空間がある限り、ノズル先端からはほぼ安定した割合でフィラメントが出てくるものと考えれれます。
(あくまで私の脳内の予想ですので、あしからず。)
と、レビューの本筋からは幾らか脱線して、脳内の妄想を並べてみたところで、PRN3Dの機械精度は上がらないわけで、、、
構造上、限界の低いPRN3Dの機械精度を上げるのに時間を割くなら製作中のOVK01に注力したほうが将来性があるわけで、、、
OVK01の精度を上げるためにはShapeoko2で治具なりパーツなりを作らないといけないわけで、、、
と、色々投げっぱなしで全然進んでなーい!!!orz いうの現実を改めて認識したわけであります。はい。
あれやこれやネタを投げっぱなしですいません。ぼちぼちマイペースで片付けていきます。
最後に今回 の収穫を。
Verbatimフィラメントは今まで使っていたフィラメントに比べて臭いが少ない※です。 ※あくまで個人の感想です。
それと、印刷可能な温度範囲(詰まらずに印刷できる温度範囲)がワイドです。
ケンビルABS1.75mmメーカーBナチュラルカラーは±10℃とシビアな調整を必要としましたが、Verbatimはノズル温度が210℃~230℃まで大丈夫でした。(さすがに210℃では少々排出不足でしたが、、、)
ベストな温度はPRN3Dのセンサー読みで230℃です。(ファームを書き換えないとこれ以上温度が上げるのが難しいのでここまで。且つ、バレル内のPTFEチューブに優しくないです。)
温度を上げればあげるほど、印刷物の表面が綺麗になってきているのは気になるところ。
左から、ケンビル、Verbatim210℃、220℃、230℃
以上
Verbatimフィラメントのレビューでした。
一つ質問させてください。PRN3Dのリニアシャフトですがすべて交換されましたか?
うちのPRN3Dはすべてサンダーで切られているのでどれもこれもぐにゃぐにゃに曲がっていました。
by しゅんき (2015-05-27 07:22)
X軸のリニアシャフトはかなり初期の段階でかじりによる動作不良が起きたため、リニアベアリングと共に交換済みです。
当方のPRN3Dにおいては組み付け前に各軸とも著しい曲がりが無いかどうかは確認済みで、特に異常は見当たりませんでした。
初期不良はメーカーへ確認を。
より精度の高いリニアシャフトをお求めの場合はMRD株式会社様にてNS
型のリニアシャフトを外形公差h5で購入されてはいかがでしょうか?
http://www.linear-mrd.co.jp/fs/linearmrd/ns6
by たぬきち (2015-05-28 00:28)