PRN3D Z軸のシャフト軸と昇降ねじ軸の間隔についての重要なお知らせ [PRN3D]
当ブログの記事のコメント欄にてZ軸の昇降ネジ軸と8mmシャフト軸の間隔がx-end-R/Lパーツとbase-R/Lパーツで異なっているとの投稿がありました。
SketchUpで制作された元データ上で間隔を計測してみたところ、x-end-R/Lパーツにおいては35.0mm、base-R/Lパーツにおいては34.7mmで有ることが確認できました。
実際のセットでノギスを使って確認してみたところx-end-R/Lパーツにおける8mmシャフト軸と昇降ネジ軸の間隔はbaseパーツ寄りでは狭く、X-end-R/Lパーツ寄りでは広い事が確認できました。
よってこの間隔の差は意図されたものではなく単純に設計ミスだと考えています。
本来であれば、メーカーにこの事実を指摘し、データの修正を依頼するところですが、私が公開している以下のファイルにも影響がありますので当ブログにて告知する事といたします。
Z-ROD CLAMP with M6 BOLT STABILIZER for PRN3D
http://www.thingiverse.com/thing:221847
Z軸昇降ネジ用のスタビライザーですが、このパーツはbase-R/Lパーツにおける寸法を基準に制作しています。
よって、昇降ネジ軸と8mmシャフト軸の間隔は34.7mmです。
スタビライザー付きのZクランプパーツをそのまま使いつつ、上記の祖語を改善するにはx-end-R/Lパーツにおいて、昇降ネジ軸とシャフト軸の間隔は34.7mmに修正する必要があります。
以下に軸間距離を34.7mmに修正したx-end-L/Rパーツを公開します。
http://www.thingiverse.com/thing:395813
昇降ネジの穴とM6ナット用の溝を8mmシャフト軸側に0.3mm移動させてあります。
横着してnut-clipパーツを止める穴の位置は動かしていないのでnut-clipパーツにてM6ねじ穴を横に拡げてあります。
修正内容は注意深く確認をしておりますが、念のため、当方で実際にプリントして確認が終わるまでは[Work in Progress(制作中)]とさせてください。
@7月31日追記:確認が終わりましたので制作中の表記を外しました。また、34.7mm対応のx-end-motorパーツを追加しています。※
※x-end-motorパーツとx-end-nut-clipパーツは元々0.7mmの余裕があるため、元々のパーツでねじと干渉しない場合は新たに印刷する必要はありません。
以上
重要なお知らせでした。
@日付変わって2014/07/16追記
同じく問題指摘のあった記事のコメント欄にてx-end-Lとx-end-Rパーツで8mmシャフト軸の中心位置がY軸方向に2mmずれているという指摘がありましたが、当方が現状所持しているSKPやSTLのデータ上、及びx-end-L/Rパーツを再印刷した現物のセットでは不具合が確認できず、検証に時間がかかったのですが、真相はキット発売時におけるメーカーによる元データ修正後のSTLファイルの入れ替え忘れの様です。STLファイルが一番最初に公開された時(タイムスタンプが主に2013年11月22日の20時30分)のデータが私のPC上に残っているのですが、SKPファイル上は問題が無いのに、STLファイル上においては8mmシャフト軸がY軸手前方向に2mmずれているのが確認できました。
現物における証拠写真
上の写真は、私がキットを購入した際に付属してきたx-end-Lとx-end-Rパーツの写真なのですが、x-end-Rパーツの8mmシャフト軸の中心が、Y軸手前側に2mmずれているのがわかりますw
最新の設計データ上では、上の写真でオレンジ色で示したX軸シャフトのクランプ台とZ軸シャフトのクランプの隙間は3.8mmとなっています。
PRN3Dを発売初期の頃に購入され、上記の写真の様にx-end-Rパーツにおいて隙間が約4mm無い場合は改修前のデータで印刷されたパーツなので最新データを取得して印刷される事をお勧めします。(該当STLデータはタイムスタンプが2013年12月9日以降であれば問題ないはずです。)
羽等さんご指摘ありがとうございました。ノシ
そういえば今更ながら考えるに、購入当初のZ軸送りねじの異常摩耗は今回の2件が原因だったのでしょうねぇ、、、 ( ´ー`)フゥー
@2014年8月19日追記
先ほど公式STLを確認したところ、base-L/base-Rパーツの軸間距離が35.0mmに修正されている事を確認いたしました。
http://www.micro-factory.net/3dprinter/prn3d/archive/stl.zip
PRN3Dの製品ロットによって軸間が異なる可能性がある為、当ブログで公開している各種パーツは2種類の軸間に対応させています。ファイル名の末尾に347と付いているものが軸間34.7mmのバージョンで350と付いているのが軸間35.0mmのバージョンとなります。
例:Zロッドクランプパーツ
お間違えの無いようによろしくお願いいたします。
http://www.thingiverse.com/gingersoft/designs
おぉ・・・検証ありがとうございます。
ウチで寸法違いが出てきていた原因は「DLファイルの解凍忘れ」でした。
最新のSTLをDLしてあったのになぁと思いつつ、公式のDLしたらファイル名に(1)が・・・。 他の差分は更新されていたので、コレだけDLしてほったらかしと言う事が判明・・・orz
by 羽等 (2014-07-16 10:49)
今日8/16にマイクロファクトリ社のページを見たら、
Z軸リミットアジャスター(拡張分)
というものが公開されています。
・・・・知らない内に、機能拡張している・・・・・・
by Ito (2014-08-16 18:22)
Z軸リミットアジャスター確認したついでに公式STLを確認したところbase-L/Rパーツのタイムスタンプが妙なことになているのでチェックしてみたところ、軸間が35.0mmに再調整されていました。当記事を更新しましたので確認をお願いいたします。
それにしてもZ軸リミットアジャスターって色々考えて複雑な形状をしてますね。X軸ロッドのクランプパーツとZ軸リミットアジャストねじの固定パーツが一体形状になっていますので仮に制作される場合はX軸ベルトテンションの再調整が必要になっていきますのでご注意を。
by たぬきち (2014-08-19 06:26)