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OVK01 フィーダー印刷し直し [OVK01]

OVK01用にパーツをモデリングしていたら、室内に突然乾いた「パキンッ!」という破裂音がOVK01の方から聞こえてきました。

印刷中ではなかったのが幸いですが、何事かとよくよくしらべてみると、フィーダーのフィラメント抑えのアームがバネの圧力に負けてボッキリ折れていました。

IMAG1468.jpg

PRN3D購入当初に買った安いABSフィラメントで作ったこのアームですが、フィラメントは室内でつるしっぱなしにしていた所為かもしきは四季の経過によるストレスからか昔に比べて劣化して変色しています。

それでも印刷はできるものですから構わずに使っていたのですが、このような事態になるとは今後は応力の架かる用途にはこのフィラメントは使えそうもありません。

OVK01が稼働し始めてからはPRN3Dはほとんど動かしていないので、劣化したこのフィラメントはそのうち廃棄する予定です。

気を取り直して予備のアームをOVK01に取り付けて、予備のアームが壊れないうちにOVK01にてVerbatim様でアームを出力し直します。

今度のアームは強度重視でinfill100% & 積層厚0.1mmで印刷しました。(ベースプレートは積層厚0.2mmでinfill30%です。)


IMAG1471.jpg

これでしばらくは安心できます。

フィーダーはそのうちメタル化します。たぶん。




~理想のノズルについて~

ebay.comにてZortraxM200の交換用ノズルが売られているのですが、おそらくはオリジナルをリバースエンジニアリングしたと思われる丁寧な図面が付いています。

http://www.ebay.com/itm/231570675354

http://i.ebayimg.com/images/g/wxoAAOSweW5VX5lL/s-l1600.jpg

それを見てみるとノズルの穴は排出口からそれぞれ

φ0.016inch=φ0.4mm

φ0.067inch=φ1.75mm

φ0.138inch=φ3.5mm

となっていました。

φ3.5mmの穴には以下の様なステンレス製のヒーターブレークが刺さる事になります。

http://ja.aliexpress.com/item/PTFE-tube-Upgrade-Thermal-Barrier-Tube-for-Zortrax-M200-3D-printer-parts-Zortrax-stainless-steel-heater/32604174721.html

つまりはこれって熱伝導率と熱容量の差を利用して融ける量を最小限にしているってやつですよね?

ノズル口直前の部屋?の直径もφ1.75mmに設計されているので余分に融ける事もなく、レスポンスが良くなるはずです。

ヒーターブレークの中心の穴径もおそらく専用フィラメントに合わせて極力小径の穴があいているはずです。



Zortaxのホットエンドって本当に良くできていますよね。

ヒーターブレークとヒーターブロックはセンターロックのナット締めではなくプレート&2本のネジで確実に留めていますし、各接合面が丸穴と筒なのでねじ込み式と違って熱伝導が確実です。

また、ヒートブレークの長さも最小限の長さに押さえられており、ヒーターブロックのすぐ上がヒートシンクなのでフィラメントの融ける量も最小限で済みます。

フィラメントが融ける量が最小限に抑えられてるということは押し出しの圧力も少なくで済みます。

最近のV2バージョンではヒーターブレークにPTFEチューブが使われてはいますが、おそらくヒートシンクによるクールダウンの効いているヒーターブレークの上部だけです。

このPTFEチューブは滑りを良くするというよりかはヒーターブレークの上部でフィラメントへの熱伝達を減らし、余計な熱をフィラメントに伝えないために使われているのだと思われます。


AliexpressでM200のホットエンド一式のパチモンが売ってるんだよなー 気になるなー


タグ:OVK01
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羽等

昨日、うちのPRN3D改の強化e-quickパーツも印刷から1年以上経ち、同じ部位で破断しました。

即予備交換&予備印刷です。 はい。

ちょっと前にエクストルーダー減速ギヤユニットの15Tピニオンギヤ(PLA)も割れたんで、寿命みたいなものですかねぇ。

こちらは予備があったんだけど、試しにアクリサンデーというアクリル用接着剤使って割れを補修した後に、15Tギヤ量産してみました。
1個15分ほどで印刷終わるから、何個印刷できるかなーと思ったら意外と壊れずに印刷してしまいました。

そういえばCuraがe-mail登録しないとダウンロードできなくなりましたね・・・。
by 羽等 (2016-03-08 14:26) 

たぬきち

この件のフィラメントはケ○ビ○で買ったABSフィラメントなのですが、半透明のナチュラルカラーなので太陽光によるダメージを受けやすかったのかもしれません。いずれにせよ寿命があるものだと認識して、予備パーツは作っておくべきですよね。

CuraさんはUltimakerの方針が変わったので仕方が無いですね。ダウンロードする際にプリンターの型番と用途を聞かれるので、そのたびに「Original3Dprinter-OVK01」と無駄にアピールしたりしていますw

by たぬきち (2016-03-08 22:57) 

ichibey

ホットエンド部分は奥が深いので...σ(^◇^;)
元々未対応ですけど、Zortraxのは見るとPLAだと厳しそうな構成ですね(混ぜ物でガラス点移転を上げているPLAなら使えると思いますけど...)

基本的にはプリント時に熱源となるヒートブロックから出来るだけ短い距離で使用する樹脂のガラス点移転より低い温度に押さえ込む必要があるのでPLAを対応させようとすると結構面倒なんですよね(なので色々なメーカーのPLA使えて260℃超の高温対応は難しいですね。)

バレル部分の上の方にテフロン入れているのはフィラメントの滑りでなく、フィラメントへの熱伝達を減らす役割の方が大きいと思います。(有る程度の耐熱性があって摩擦抵抗が小さく安価なものとなるとテフロンが最適ですので...)

UltimakerOrgのホットエンドや、MGホットエンドは短い金属バレルの先に厚めのテフロン素材のチューブで周りをPEEK材で覆っている構成になっていて、冷却ファン無し(MGの方は真鍮バレルの作りの関係で長時間加熱状態で放置すると詰まりますけど)で使用出来たりしますね。(PEEK材が高価なので同タイプのものは余り見かけないですけど)
by ichibey (2016-03-09 23:05) 

たぬきち

ホットエンド部分は奥が深いですよね。E3Dが過去幾度となくバージョンアップしていることや用途に合わせた派生バージョンを作っていることを考えるとすべての用途に一つだけ完璧なホットエンドを用意するというのは難しいのだと思います。私の用途ではPLAを印刷する事があまりないですし、どちらかというとABSより高温なフィラメントが印刷できる方向で考えています。
by たぬきち (2016-03-11 00:53) 

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