OVK01 デニムベッドその2 [OVK01]
~2017年3月25日追記
その後の検証の結果、デニムベッドの利用は推奨できないと判断しました。理由は以下のとおりです。
・生地の繊維がずれるので印刷中にワークがノズルで引きずられるとワークが揺れて積層が安定しない
・ワークと生地の密着性が良すぎるため、はがすときにベッドと生地が剥離する恐れがある。よって連続使用に向いていない
・生地の凸凹のせいでワークの第1層目が安定しない。フラットタイプのラフトが生成できるスライサでのスライスが必須
以上追記終わり~
デニムを補助シート代わりに使う場合は両面テープで造形テーブルに貼り付けるのではなく、造形テーブルに直接接着した方が良さそうです。
面積の狭い離れ小島が多くなると、めくれ上がった角にノズル先端とワークが接触するケースが発生するのですが、接触した際の衝撃でワークが揺れ、徐々に両面テープが剝がれます。剥がれるというか繊維が切れて生地が浮くといった表現の方が正しいかもしれません。
軽く押しただけで傾いてしまいます。
ワークとノズル先端の接触に対する対策としてはZリフトが有効かと思われますが、積層間隔を一定に保つためにはあまりやりたくはありません。
今回印刷したデータのダウンロード先はこちらです。
[dragon on the crystal ball] http://www.thingiverse.com/thing:1291987
額から上のあたり、角が離れ小島を形成するあたりで積層ずれを起こしてしまい、それより上はぐだぐだです。
サポートの印刷具合を探るべく、Kisslicerでサポート[Medium]でスライスしてみましたが、縦横に面が長い箇所に割れが見られます。メッシュが大→小に変わる際に小の部分もつぶれが見られます。サポートの設定は基本的に小メッシュのチェッカーパターンを繰り返す[Ultra]で良いかもしれませんね。
サポートをお掃除したらこんな感じになりました。
Kissclicer VerbatimABS Nozzle225℃ Bed 70℃ 積層厚0.1mm でした。