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SHAPEOKO2 (間違いだらけの)EASEL入門 [SHAPEOKO2]

SHAPEOKO2にはユーザーが簡単に切削を楽しめるようにEASELというブラウザベースの2D-DRAW/CAM/NCソフトが用意されています。

平板に丸穴を開けるだけなら、十分使えそうなので試してみましたが、結局は四苦八苦することに、、、、今回の記事はその備忘録です。


EASELを使うにあたってはInventablessにユーザー登録してログインする必要があります。
http://easel.inventables.com/users/sign_in

EASELにログインして新規プロジェクトを立ち上げ、まっさらな状態の画面に対して丸穴を開けるまでの手順は以下の通りです。
①インチ→ミリに単位を変更します。
②Machine設定のタブを選択します。
②’Machine設定の各項目を入力します。 bit size:0.125in Machine:Shapeoko(1or2) WorkArea:280mm/280mm SpindleControl:Manual
③Materials設定のタブを選択します。
③’Materials設定の各項目を設定します。5mm厚、縦300mm横250mmのMDF板を設定しました。Depth Per PassとFeed Rateは自動入力されます。
④円を描いてみます。
④’円をクリックするとCutもしくはShapeの項目が表示されます。Cutタブを択し、切削深さと切削方法を指定します。
④’’Shapeのタブをクリックし、PositionとSizeを設定します。

easel解説.gif

あとは右上のCarveをクリックすると、ローカルマシーン用のNCソフトのダウンロードを促され、NCソフトをインストールすると、切削開始時の注意事項の説明が表示された後、いよいよ切削へと移行します。

記事を書いている現時点はとっても真夜中なので、今回はルーターをセットせずにドライランにて実際にツールパス通りに動いているか確認してみました。問題なく動いている様子です。

 


ただし、複数の穴をこの手順で作成するにはDrawツールの機能が貧弱な為、とてもじゃないけど面倒です。
EaselにはSVG形式のファイルをインポートする機能がありますので、早速使ってみましたが、
元データのスケールがEasel上で正確に反映されなかったり、オブジェクトの位置が勝手に左下にオフセットされたり、上下逆さまだったりと散々でした。
Easel上で各オブジェクトを選択し、Cut/Shapeの項目で調整しないと目的とした位置に穴を開ける事すらままなりません。

ちなみに、中心の位置(125mm,30mm) 半径20mmの円をSVG形式で表現すると以下の様になります。

<svg>
<g transform="scale(3.7735,-3.7735)" >
<circle fill="none" stroke="black" stroke-width="1.000000"
    cx="125.000000" cy="30.000000" r="20.000000"/>
<line fill="none" stroke="black" stroke-width="1.000000"
    x1="0.000000" y1="30.000000" x2="0.000000" y2="0.000000"/>
<line fill="none" stroke="black" stroke-width="1.000000"
    x1="0.000000" y1="0.000000" x2="30.000000" y2="0.000000"/>

</g>
</svg>


ファイルインポート時の不具合の対策として、以下の内容を盛り込みました。

・オフセット対策にダミーの線を左下に引く:<line />
・スケールは3.7735倍。上下さかさまにするため、Y軸はマイナスの値をセット:scale(3.7735,-3.7735)
・白いキャンバスの上でも視認できるように、オブジェクトのカラーは白以外(今回は黒)を設定:stroke="black"

dummySVG.JPG

 

インポートした結果をEASEL上で確認してみると、おおよそ目標とする位置に円が配置されましたが、円オブジェクトのプロパティをみてみると中心の位置と縦横のサイズが微妙に違っています。SVGファイルの時点でScaleやダミーの線の各項目を弄って微調整してみましたが、インポートした結果を目標とする位置ぴったりの値にする事は不可能でした。

仕方なくCut/Shapeを手修正して、目的とする位置と大きさに設定しなおしましたが、これでは一からキャンバスに円を描く手順となんら変わりありません。EASELのSVGインポート機能はオブジェクトの位置をおおよそで配置できる機能として捉えるしかないです。


終りに

今回、EASELを無理やりにでも使ってみたのですが、ちょっとした丸穴や四角窓を開けたりするには使えないこともないけど、ファイルインポート機能がアレですので、CADベースで製作した複雑な曲線を持つデータや大量の穴を厳密な寸法で扱うには全く向いていないなー

というのが正直な感想です。

 

※ちなみにSVG形式の元データの作成にはSVG形式を扱う有名ソフトInkscapeとかは使っていません。2D-CADで書いたデータをDXF形式で保存して、フリーのDXF→SVG変換ソフトにて生成したSVGファイルを手修正した結果が今回の手順の正体です。もしかすると、正確なサイズと位置をインポートする方法があるのかもしれません。記事タイトルの 「(間違いだらけの)」 はそういう意味でつけています^^;

ああ、Fusion360のCAM操作を習得せねばねば、、、、

 


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