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PRN3D 改造シフトカーの制作 [PRN3D]

今回のネタは、日曜朝にTV放送されている某ライダーをご覧になっていない方は内容がちんぷんかんぷんです。ご容赦を。


シフトカーとは、日曜の朝に放送中の番組タイトルからしたらバイク乗りな筈なのに自動車(しかも魔改造NSX!)を乗り回している特撮ヒーローが使用している変身用アイテムの事です。変身用のベルトを購入すると、もれなくスターターとして2台付いてきます。もちろん、B社さんの事です。物語の回が進むごとに新しいシフトカーに新しい変身フォームに新しい武器に、、、、とても商売熱心なご様子です。

しかしながら、シフトカー1台につきメーカー希望小売価格は700円ですよ!プルバックのゼンマイも入っておらず、ライトもつかないタダのプラスチック製のミニカーが700円※ですよ!(※発売から時間がたつにつれて不人気車種は雪崩のように値崩れしますが、、、w)

ミニ四駆の1台でも買ってあげた方がよほど健全です。そんなわけ?で、当家では、追加のシフトカーは買っていません。



先週の放送が終わった後、ベルトを装着して走り回っている息子がふとこんな質問をしてきました。

息子「”ベルトさん”はどうやってシフトカーの違いがわかるの?」

父「(それはね、シフトカーが発生しているエネルギーがどうのこうの、、、、、、、)」

と、そこは子供の夢を壊さない様に創作してオブラートに包んで言う、、、ような父ではありません。


父「シフトカーの底をみてみー。ポッチがあるやろ。シフトブレス(シフトカーを差し込むブレスレッド)のシフトカー嵌めるところみてみー。スイッチが何個か並んでるやろ」

父「シフトカーの底のポッチがシフトブレスのスイッチを特定の順番で押す事によって見分けてるんやでー」

父「んで、シフトカーを前に倒した時にシフトブレスの赤く光るところから赤外線ゆーて目に見えない光がひかってベルトさんのてっぺんのところにある光センサーでみてるんやでー」


息子「・・・・・(しばらくフリーズ)」

父「・・・・・(まだ難しかったか、、、)」


息子「・・・・・(しばらくシフトカーの底とシフトブレスのスイッチを見比べる)」

息子「・・・・・(シフトカー2台の底を見比べる)」

息子「・・・・・!(ピコーン)」

息子「赤とオレンジで違う!」


父「そやで、そのポッチの並びの違いで見分けてるんやでー」

父「とうちゃん違うの作ったろか?(はっ、しまった、、、、)」息子(即答)「うん!w」



~制作にあたって~

シフトカーの底面パターンはどこかに解説ページがあるだろうからそちらを参照させていただくとして、流石に全種類のシフトカーを制作するわけにわいかないから、1台で良いので底面のポッチを自由に設定できるシフトカーを作ろう!というのが今回のネタの主旨です。


シフトカーのガワともかく、まずはシフトブレスが、正確にパターンを認識できる底面プレートの設計と造形をします。

毎度ならが、いきなり設計の話を省いて、印刷した結果がこちら。

IMAG0257.jpg

ちなみに設計の際の採寸は、略図を描いて、寸法線を引いて、最近数字が読めるようになった息子にデジタルノギスで測らせて記入させました。最近このように少しずつ工具の使い方を覚えさせています。



ポッチを穴に嵌めるとこんな感じになります。(ポッチの配列はシフトフォーミュラーの値)

IMAG0258.jpg


印刷時からの修正点としては、ポッチの後ろ半分にテーパーを付けました。こうしないとシフトブレスから抜くときにポッチがスイッチに引っかかります。純正のシフトカーでもテーパーが付いていますが、特に意味はないものとして真四角で作ったら、手作業で修正する羽目にあいました。



最後に、シフトカーに組み込むにはどうしたらいいかなと探りを入れるためにシフトカー分解した図。

IMAG0259.jpg

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シフトカーはこれ以上は無傷で分解できそうにありません。

底面パターンのプレートの回転軸は棒状のハトメです。また、ホイールがプレートの回転軸の上にかぶさっており、ホイール自体も圧入式の半ネジでフレームに固定してあります。回転軸を保持するラチェットの作りも結構複雑で位置精度が要求されそうです。

よって、今回作ったプレートはもう少し手を加えて、手持ちの適当なミニカーに組み込むことにしました。ちょうどいい大きさのパトカーがあったのでそれに組み込む予定です。完成は次回に持ち越しということで。



~最後に~
低価格なFDM式の3Dプリンタに当てはまることですが、寸法精度は0.1mm未満に追い込むのはかなり難しいです。ベルトのテンションの緩みや筺体の剛性の違い、使っているパーツの精度でも差が出てくると思います。ましてや各軸の構造が違うと、縦横で寸法が設計値と違うなんてことも起こりえます。PRN3Dに関しても寸法精度はあまりよろしくないです。

そんな中でも、トライアンドエラーを繰り返し、機械の癖をつかむめば、それを設計にフィードバックする事ができ、本来目的としている機能を果たす事ができます。

設計とは目的の為にあり、目的を達成するためには機械の癖をつかむことが肝心かと存じます。低価格な3Dプリンタではなおさらです。

低価格な機械で高精度というのはだれしもが目指すところですが、現在当サイトで設計開発中のOVK01は、DIY好きの一個人が果たしてどこまで高級機に迫れるのか?という隠しテーマを掲げてコスト度外視(毎月のこずかいの範囲)で作業をしています。

ゆくゆくは得られた結果から取捨選択して贅肉をそぎ落として低価格な高精度機を、、、、、、、、

と企んでいますが、私の作業ペースではそのころには市販の低価格3Dプリンタがより安定して、より精度の高い出力を出しているのでしょうね。FDM式なんか廃れているかもしれませんw


タグ:PRN3D
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